どうも、いろっちゃんねるのいろはです。
今回は伝説2体ルールの構築紹介になります。
黒バドレックスとザシアンを組み合わせた時、どうやったら「メタモン」に抗えるのかを考えました。
【結果】
最終26位/78勝28敗/2064
【概要】
【構築経緯】
何かの使命感に駆られ、黒バドレックスを使うことに決めた。
相方の伝説には、攻めと守りの補完に優れたザシアンを選択。
この2枚を同時に選出したとき、最もメタモンを拒否しやすいクッションとしてガオガエンを採用し、これを基本選出とした。
対面的な選出を用意するにあたって、命の珠をもったダイマックスエースは必須であると考え、「イベルタル+ザシアン」や「カイオーガ+ザシアン」など環境上位の禁伝2体に一貫しやすいサンダーを採用した。
火力がインフレした環境において、きあいのタスキを持ったポケモンは積極的に採用したい。今回は「とんぼがえり」で最低限のサイクル性能をもちながら、さまざまな伝説と1-1 交換以上を狙いやすいヒヒダルマを選択した。
最後にカイオーガやディアルガの動きを制限でき、ガオガエンと棲み分けできるクッションとしてトリトドンを採用し、構築が完成した。
【個体詳細】
バドレックス@こだわりスカーフ
性格:控えめ
特性:人馬一体
実数値:195(156)-94-119(148)-216(+92)-121(4)-184(108)
技構成:アストラルビット/サイコショック/リーフストーム/トリック
調整意図:
HB:A234ザシアンの「きょじゅうざん」15/16耐え
C:「アストラルビット×2+珠ダメ×2」でh4振りランドロスを87.5%の乱数/「アストラルビット」でD-1メタモンザシアン確定/「ゴツメダメ2回+アストラルビット」でメタモンザシアン確定
S:自分のザシアン抜き
本構築の圧倒的エース。
イベルタルのいない全ての構築に選出した。
持ち物は、環境で猛威を振るっていた「すいすいガマゲロゲ」を後出しから処理できるかつ、メタモンザシアンを起点にできるこだわりスカーフを選択した。
技構成は、この4つで完結している。
エスパー技は上位でも「みらいよち」や「ワイドフォース」などバラけているように感じるが、「サイコショック」が1番強いと考えている。
1つ目の理由は、ダイマックスのパワーを底上げできるからである。バドザシを使うにあたって目を背けることのできないチョッキホウオウに対して、「ダイホロウ(Bダウン)+ダイサイコ(フィールド展開)+サイコショック」の動きで処理が可能になる。フィールドサイコショックがH振りホウオウに半分以上入るため、再生力を活かした動きをされても崩しを遂行できる点が強力である。
2つ目の理由は、「トリック」と合わせてラキヌオーを迅速に処理できるからである。現環境は初手ダイマックスを抑制するための「見せるラキヌオー使い」と、「選出するラキヌオー使い」の両方が存在する。つまり、相手の対面的な選出に対応しながら受け回しも崩す必要がある。スカーフ黒バドレックスはマンムーやザシアンといった対面の駒に強いかつ、トリックで崩しを行うことができる。その際に、サイコショックを持つことでラッキーに1度しか「うたう」チャンスを与えない。運負けを少しでも減らす努力である。
サブウェポンに関して、最初はすいすいガマゲロゲだけを考えて「リーフストーム」を採用していた。しかし、この技は相手のポケモンを倒したら特攻が下がる唯一の技であり、最もメタモンを拒絶できる技であると気づいたため採用が確定した。
竜王戦ルールの時にこのポケモンを使っていて、ザシアンをパーティに採用できればイベルタルにも勝てて最強なのにと思っていたら夢が叶ってしまった。
ありがとう。
性格:のんき
特性:威嚇
実数値:201(244)-135-137(+116)-100-129(148)-68
技構成:オーバーヒート/DDラリラット/こらえる/すてゼリフ
調整意図:
HB:A217ザシアンの+2「きょじゅうざん」89%で2耐え/A-1特化ホウオウの「ダイジェット+ダイアース」確定耐え
HD:C216黒バドレックスの+1「アストラルビット」2耐え
C:ゴツメダメ+「ダイバーン」でD-1H振りザシアン確定/「ゴツメダメ2回+オーバーヒート」でメタモンザシアン確定
S:無振りカバルドン抜き
バドザシを使うにあたって最もメタモンを拒絶できるクッション枠。
構築記事を見ていると、襷ポケモンやミミッキュでメタモンを返すと書いてあるものが散見されたがその展開では確実に1 体持っていかれてるので対策になっているとは言い難い。
ガオガエンは黒バドレックス、ザシアンどちらをコピーされても最低1回は後出しから解決できる点が優秀である。
ゴツゴツメットを持つことで、メタモンザシアンを黒バドレックス圏内に押し込む動きや、ウーラオスに対して「すてゼリフ」が実質「とんぼがえり」になったりと面白い動きが可能になる。
炎技はメタモン黒バドレックスに対して「ダイアーク」を選択して交換された場合、特防ダウンから最もダメージの伸びが良い特殊技の「オーバーヒート」を採用している。
「こらえる」はダイマックス枯らしに強いのはもちろん、ゴツメダメージを稼ぐためにも機能した。
エースバーンやホウオウのダイマックスをいなせる点も含め、バドザシでサイクルを回したいならパーティにぜひ採用したい1体である。
ザシアン@朽ちた剣
性格:意地っ張り
特性:ふとうのけん
実数値:199(252)-217(+60)-145(76)-*-136(4)-183(116)
技構成:きょじゅうざん/じゃれつく/インファイト/でんこうせっか
調整意図:
HB:メタモンザシアンの+2「きょじゅうざん」15/16 耐え
A:「きょじゅうざん」でメタモン黒バドレックスを15/16の乱数一発
S:準速ムゲンダイナ抜き
黒バドレックスと攻守ともに最も相性の良い伝説として採用した。
イベルタル入りには、黒バドレックスは投げないのでこのポケモンを軸に選出および立ち回りを考える。
「インファイト」を採用しているとコピーされた時にガオガエンまで一貫してしまうように感じるかもしれないが、黒バドレックスを同時に出していることが多く、困ったことは一度もない。むしろ、黒バドレックスが誘うラッキーやポリゴン2を迅速に処理できるためとても重要な技だった。
素早さラインは準速ムゲンダイナが環境にいなかったので、もう少し落とすか伸ばすかでよかったと反省している。
サンダー@命の珠
性格:臆病
特性:プレッシャー
実数値:165-*-106(4)-177(252)-110-167(+252)
イベルタルに強いダイマックスエースであり、ランドロスの地震を透かした時に最もアドバンテージを取りに行きやすい珠サンダーを採用した。
10 回チャンスがあって1回も静電気が発動しなかったので、カイオーガの素早さ判定ができるプレッシャーでの採用。初手でこちらの方が速い場合、「ボルトチェンジ」からトリトドンにつなぐ動きが強力である。
「ボルトチェンジ」は他にも有用に働く場面が多く、ゼルネアスに対して「ボルトチェンジ」からザシアンにつなげることで2サイクル目でダイマックスを一貫させる動きや、ホウオウに対して「ボルトチェンジ」からガオガエンを投げてバフを入れながらもう一度サンダー展開などの動きが可能になる。
「はねやすめ」は後発で切ってくるサンダーのダイマックスを枯らしたり、「バークアウト」しか持っていないガオガエンに負けなかったり「でんじは」よりは有用な場面が多いと感じている。
イベルタル+ザシアンの並びに勝率を保てたのはこのポケモンのおかげである。
性格:意地っ張り
特性:ごりむちゅう
実数値:181(4)-211(+252)-75-*-75-147(252)
技構成:氷柱落とし/フレアドライブ/とんぼがえり/がんせきふうじ
調整意図:
A:「フレアドライブ」がH振りザシアンに106.5%〜125.6%/「がんせきふうじ」がH振りホウオウに122.0%〜144.6%
イベルタル+ラキヌオーに一貫しながら、ザシアンやサンダーなどの対面的な駒とも十分戦える点を評価した。
意地っ張り「フレアドライブ」を耐えるザシアンが存在しなかったのでマンムーと違って1-1交換をしっかり行える点が強力である。
「とんぼがえり」を採用することによって、初手のガマゲロゲに対して相手のダイマックスを見てから黒バドレックスを着地して処理するといった動きが可能になり、初手性能が格段に上がった。
「がんせきふうじ」は強引にダイマックスを切ってくるホウオウを確実に処理することができる。「ストーンエッジ」はH振りダイマックスホウオウまで倒せるが、外したら終了、HBでも耐えられる、と怪しい部分が多い。が、最終日は急にホウオウとマッチングしなくなったので、ヌケニン+カイオーガに最も圧力をかけられる「ストーンエッジ」を採用していた。
トリトドン@食べ残し
性格:生意気
特性:よびみず
実数値:218(252)-104(4)-102(108)-113(4)-132(+140)-53
技構成:熱湯/地震/あくび/自己再生
調整意図:
HB:A特化ザシアンの「じゃれつく」確定耐え
HD:C特化ディアルガの珠「時の咆哮」15/16耐え
主にオーガザシアンやディアルガザシアンに対して選出する。
ザシアン入りのクッションは守りのダイマックスを切る可能性が高いので、最低限パワーが出る2ウェポンの構成が強いと思っている。
「あくび」を打ちながらザシアンが出てくるタイミングでダイアースを積み、カイオーガやディアルガに突破されない状況を作る動きが強力。
【vsメタモン】
黒バドレックス+ザシアンを使用するにあたって最も弊害となるメタモンの処理ルートを考えたので紹介する。
1.コピー
・同速50%
・ガオガエンに引いて「Dラリorダイアーク」
・リーフストームをあらかじめ打っておいて「きょじゅうざん」
2.コピー
・メタモンのきょじゅうざんを耐えて「きょじゅうざん+ゴツメ」
・メタモンのきょじゅざんを耐えて「きょじゅうざん+アストラルビット」
・ガオガエンに引いて「ゴツメ+ゴツメ+オーバーヒート」
・ガオガエンに引いて「ゴツメ+ゴツメ+アストラルビット」
・インファイトをあらかじめ打っておいて「アストラルビット」
ここまでまとめておくとどの選択肢がメタモンに対して最も勝率が高いか、展開を見て選択できる。
【最後に】
メタモンに極力負けないように考えたつもりですが、結局不利展開では50%の勝負になってしまいます。また、勝ちきれなかった要因として終盤「リーフストーム」や「つららおとし」の10%を引いてしまった点が大きいです。
もう少し安定感の高い構成があるかもしれません。
構築の完成度は高く、サイクル対面どちらも行える柔軟なものになったと思っています。
最終日の動画もそのうち上げるのでまた見てください。
最後までご覧いただきありがとうございました。